試行錯誤ですが何か

定年親父がとりとめもなく、自己満足で日々やった事や感じた事、思ったことを書いています。ムンクが好きです。

私のギターアンプ遍歴  1

最近ギターを全然弾いていないのですが、機材だけはいつでも使えるように、メンテナンスだけはしています。
ギターアンプは重くて、数が揃うと場所を取るので使うとすればアンプシミュレーターがメインなっていますね。
定年になって色々と過去を振り返ることが多くなったので、ギターアンプについても振り返ってみたいと思います。

 

恐らく高校3年生の頃だと思いますが、始めはエレキギターを買ってラジカセに繋いで弾いていました。
歪系のエフェクターを間に挟んでいたと思いますが記憶が怪しいです。ただ音がしょぼかったという印象しか残っていません。

アンプで弾かないとダメだという事になり、おこずかいを貯めて何でも3割引きはしてくれるという近所の楽器屋さんの店頭で、一番安かったGuyatoneのGA-100を買いました。

 

Guyatone GA-100

GA-100

 

このアンプはよく使いました。でも何か歪の音が違うと感じたのか、歪系のエフェクターを散々購入しては使い回していました。
あるラジオ番組で「エレキギター真空管アンプで弾かないとまともな音が出ません」というような事を聞いて、テレビやラジオにも真空管が使われていないのに、今時真空管が使われている事に衝撃を覚えました。周りにエレキギターを弾いている人がいなかったのでそういう知識が皆無でした。
その当時楽器屋さんにたむろしている若者は不良っぽい人が多かったので、品行方正、いや気の弱い私は楽器屋さんでじっくり試し弾きをする事もしませんでした。レンタルスタジオのアンプはローランドのJCばかりの時代だったので、真空管アンプというのには全然気がつきませんでした。
真空管といえば当時アマチュア無線もしていたので、無線機の終段に唯一時代遅れの様に使われているといった感じでしか思っていませんでした。
大阪都心の楽器店でFender真空管アンプを試奏させてもらった時、エフェクターを繋がなくても気持ちのいい歪音(?)が出るので「これだ!!」と思いました。
それから真空管アンプが欲しい欲しいと長年思い続けていましたが、結局入手したのは就職した年でした。これがFenderJapan FAT-3です。

 

FenderJapan  FAT-3

FAT-3

 

このアンプは音量を上げないとぼやけた音しか出ませんでしたが(表現が難しい)、適切にエフェクターを繋げるとGOOD!な歪が出てくるアンプでしたね。
このころから仕事が忙しくなったり、楽器をする友人が周りにいなくなったりして、ギター(といってもフォークギター)を弾くことが、結婚式の余興の時ぐらいの頻度になってしまって、だんだん弾かなくなりました。どちらかというとMIDIとかのPCミュージックに興味が移っていましたが、これもやらなくなってしまいました。ほんと、ギターは結婚式の時だけでした。(何回やった事か・・・)


それから長いインターバルがあり、身体に不調をきたすようになりました。

 

久しぶりに教則本とか買ってみた

しばらくギター関係の本を買って無かったけど、最近ちょくちょく買うようになった。

安いし欲しい楽曲のものが外国のものばかりなので洋書がほとんどで、ネットで簡単に注文できてほんといい時代になったものだと思う。

完コピが出来るかどうかわからないけど、老後の楽しみが増えた。(まだまだ現役ですけど・・・)

模範演奏とカラオケが入っていて色々と楽しめそうです。

リッチー本については、まぁ、ついポチッとやってしまった。興味あるから仕方がない。

 

フェンダーJAPANのST54-LSをよりクラプトンモデルに近くする 2。スプリングを5本にする

本当はプライベートでこんなことをしている場合じゃないが・・・。

 

マイギター(ST54-LS)のプチ改造実施。


5本にしたほうがいい音がするという意見が多いので、ストラトのスプリングを3本から5本に変更。

 

効果は?

 

弦一本一本の鳴りが良くなったような気がする。(プラシーボ効果含む)

 

これでまた、クラプトンのブラッキーに近づいたか。たぶん、きっと。

 

 

ストラトキャスターについて

 

クラシックギターからエレキギター弾きになった方は、レスポールに関しては素直に楽器として認めると思う。(たぶん)

しかし、ストラトキャスターに関しては、慣れるまでは楽器というより工業製品ではと思ってしまうんじゃないかと思う。(たぶん)
自分がそう思ったからと勝手に推測するが、やはりストラトは楽器にしては変わっていると思う。

 

まずネック

ローズ張りのネックならまぁ違和感が無いので許せるが、メイプル指板のネックは黒ではないので見た目にもインパクトがあった。実際に弾いてみるとツルツルしていて「なんじゃこれは」と思った。それに、ボディとの接合がボルト止めで、脱着可能というのにもビックリした。

 

次にブリッジにあるアーミシグステム

このアームは「トレモロアーム」というらしいが、これをどんな風に使ってもマンドリンであるような音、トレモロの音が出ないので、悩んだことがあった。

実際に演奏で使っている場面を見て、「これ、トレモロじゃなくてビブラートアームやんけ(大阪弁)」と怒りに似た感情が芽生えたのを覚えている。

 

最後に、アッセンブリ―が簡単に交換できること

ピックアップやコンデンサ、可変抵抗など、やろうと思えば自分の好きなものに交換できる。

これについては合理的だと感心した。ピックガードにあらかじめ配線したものを用意すれば思った以上に簡単に交換でき、自分好みの音作りがカット&トライしやすいのは素晴らしい発想だと思う反面、工業製品みたいで楽器じゃないみたいと思ったものだ。

 

やはり当時、ストラトを弾いてみて一番しっくりしないと感じたことは、音程が狂いやすいことだった。

アームを少しでも使うと狂う狂う。アームをガンガン使った演奏を1曲やって、調弦をしない友人にも驚いた。

 

いずれにせよ自分は使わないギターだと思っていたし、友人にもそう言っていた。

ギター談義をするときも反ストラト陣営でぼろくそに言っていたと思う。

 

今は生粋のストラト使いだと自任している。ストラトキャスターさんごめんなさい。

 

ギターとの出会いについて 4

レッド・ツェッペリンというバンドを知ってから、とにかくレコードを全部買い集めた。聴けば聞くほど惹かれていった。『プレゼンス』というアルバムの『アキレス最後の戦い』という曲を聞いたときは本当に凄いと思った。10分20秒ほどの長い曲であるが、時間を感じさせず音楽が持つ疾走感を味わせてくれる曲だった。この曲を聞いてからエレキギターを弾きたいと思った。
正直、どんなギターを弾いているのか全然知らなかったので、エレキを弾いている友人に教えてもらった。ギブソン社ののレスポール・スタンダードというギターらしい。
話は変わるが、自分が高校生のころというのは、今から30年以上も前で、当時通っていた楽器屋には本物のギブソンフェンダーのギターなんて一つも置いていなかったと思う。あるのはヤマハを中心に、グレコ、トーカイ、アリア、フェルナンデスといった日本のブランドばかりだった。この歳になっても鮮明に思い出すのは、初めて東京に行ったときに銀座の山野楽器店で本物のフェンダーストラトキャスターを見て偉く感動したことだ。初ギブソンについては正直あまり覚えていない。今ではちょっとしたショッピングモール内にある楽器屋さんで、普通にギブソンとかフェンダーのギターが売られている。良い時代になったのものだとつくづく思う。
学園祭やライブでメンバーが足らないときにヘルプとして、フォークギターやエレキギター、ときにはベースを借りて弾いたりしていたが、クラシックギターの奏法しか知らないくせによく人前で弾いていたと思う。
ピックを使ってギターを弾くのが出来なかったので、もっぱら手弾きでアルペジオぐらいしか出来なかったがとても楽しかった。エレキってボディが薄いので軽いと思っていたが、結構重い楽器だったのが意外だった。
自分のエレキギターを初めて買ったのは、高校を卒業してからだと思うが記憶が怪しい。アリアのレスポールのコピーモデルでディマジオのピックアップがついているということで勧められたものだが、セットネックなのにボルト止めされていたりと形だけのレスポールだった。サスティーンが全然伸びないギターだった。このギターで当時定番?のデ―プパープルの『スモークオンザウオーター』や『ハイウエイスター』といった曲の練習したものだ。本当はツェッペリンの曲を弾きたかったが、自分のレベルがついていけなかった。とはいえ、何やかんやでエレキギターとの付き合いはここから始まったと自分では思っている。

 

ギターとの出会いについて 3

音楽に興味が出てきたので友人とよくレコード店に行ったものである。ロックバンドのコーナーにあるLPレコードのジャケットは、大概はそういう音楽をやっているのが解るようなものだったが、あるLPレコードが何故か気になった。老人が薪を背負っている絵のジャケットでロックのコーナーにあるのが違和感ありありだった。
しかも輸入盤のコーナーだったので、日本版にあるような帯がない。どんな音楽が入っているのか見当もつかなかった。
当時の自分はレコードは日本版より輸入盤の方が好きで、円高のおかげで日本版より安く、それよりも封を開けた時にインクに香料を混ぜているのか、輸入盤独特のにおいがするのがたまらなく好きだったからだ。


自称ロック通の友人が、「そのレコード、結構有名で見たことある」というので、特に期待もしなかったが、ジャケ買いでもないのに勢いで買ってしまった。
家に帰って、バンド名もろくに見ずにレコード針を落として聞いてみた。一発目から変な曲だった。変拍子でドラムのバスドラがやたらと響く、甲高い声のボーカル、耳につくギターのフレーズ。
2曲目はロックというよりロックン・ロール(題名も同じ)な曲、3曲めが始まるころには、「ああ、失敗した」という気持ちでいっぱいだった。毎月のこずかいからLPレコードを買うのはけっこう高価だったので今よりショックは大きかったと思う。
4曲目が始まった。アコースティックで耳に残るギターのイントロ、だんだん叩き込むような音の展開が始まる。静から動への移行を指し示すようなドラムの音、甲高いボーカルも負けていない。独特なエレキギターの音色は相変わらずだが、このリードギターなんかかっこいいぞ。クライマックスを迎えまた静にもどって曲は終了し、LPレコードのA面を聞き終わった。正直、この四曲目だけでも買って良かったと確信した。(Stairway to Heaven 『天国への階段』です)
だが、LPレコード全体の評価としては1回目の評価としては微妙だった。でもせっかく買ったんだからということで毎日聞いているうちにその良さが解ってきた。まさしくスルメ盤(*)だった。


本当にこのレコードはよく聞いた。溝が擦りきれたのか同じところを何回も繰り返したりして最後はまともに再生が出来なくなった。毎日1回は再生していたので少なくとも1000回以上は聞いたはず。
不思議なもので、CDの時代なってから同じアルバムを買ったのだが、あの時味わった感動が全然起きない。物理的にはノイズもほとんどなく音質も向上しているはずであるが、自分の気持ち的にはクラッチノイズがいっぱい入っていたあのレコードのほうが良かった。


最後に、このレコードの名称は「LED ZEPPELIN IV」、バンド名は「鉛の飛行船」こと”レッド・ツェッペリン ”である。


(*)噛めば噛むほど味がでるスルメのように、1回目はいまいちだけど何回か聞いているうちに良さが解ってくるレコードをスルメ盤と仲間内で言っていた。
逆に、1回目は良いと思ったが何回も聞いていると飽きて聞きたくなくなるレコードをガム盤と言っていた。ガムははじめは味があって美味しいが、噛めば噛むほど味がなくなるので・・。

 

ギターとの出会いについて 2

 クラシックギター部員として部活動を続けるものの、クラシックギターの楽曲にはほとんど興味がなく、
自分の性格的にもみんなと一緒に合奏するというのも性が合わなかったので、文化祭ではもっぱらソロで演奏し、映画音楽ばかりを弾いていたと思う。友人関係も音楽好きが多くなり自然と影響を受けるようになった。やはりこの世代はクラシック音楽よりフォーク、ロックといった音楽のほうに興味があるのがほとんどなので、自分もそういう音楽にのめり込んでいった。
もともと趣味としてはアマチュア無線をしていたので、これが意外に役に立った。MTVなんて無いので、むこうでリリースされた曲が1年遅れ、早くても半年後に日本に入ってくる時代、最新情報はBBC(英国)とかFEN(米国)といった短波放送の音楽番組から情報を収集していた。クイーンの曲もこういう経緯で入手し、友人に教えてあげていたので一目置かれていたと思う。短波受信機からフェージングまみれで流れていた「伝説のチャンピオン」を初めて聞いたときは凄く感動した。
毎週土曜の午後には立派なステレオ機材を持っている友人の家に集まり、音楽談義に花を咲かせていた。いまから思うと、ブルースとかにのめり込んでいた友人がいたが、高校生とは思えない渋い趣味だったと思う。
そうこうしているうちに自分もあるバンドにのめり込んでいった。