86Boxで仮想PCを構築するとき、どのような構成にするか迷う方も多いと思います。
正直なところ「好み」で決めても問題はありませんが、無難かつ安定して使えるおすすめの構成を、私の環境での検証結果をもとに紹介します。
なお、今回の内容はあくまで私個人の環境と経験に基づくものであり、独断と偏見が多分に含まれている点はご了承ください。
実機での経験からの候補
これまで実機を扱ってきた経験では、Intelの440BXチップセットを搭載したマザーボードが最も安定しており、トラブルも少なかったため「これで十分だろう」と思っていました。
また、Voodoo系のビデオカードはGlideに対応しており、レトロPCゲームを楽しむには最適と考えていたので、当初は「GA-686BX + Voodoo3 3000」を基本形とし、CPUやサウンドカードを変えながら仮想PCを作成していました。
しかし実際に安定動作を確認できたので、試しにSuper Socket7系マザーボードも使ってみたところ、むしろこちらの方が快適に感じられました。
本当にそうなのかを客観的に示すため、今回ベンチマークで検証してみました。
仮想PC構築で重視した点
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安定して動作すること
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ゲームをプレイする際のパフォーマンスが良いこと
この基準で候補に残ったのは「GA-686BX」「CA-5AX」「VA-503+」の3つです。
検証環境
ホストPC
仮想PC
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OS:Windows 98SE
ベンチマーク方法
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「3DMark2000」をDirectX7環境とDirectX9C環境で計測
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比較用に「3DMark2001SE」でも計測
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各条件1回ずつのみ実施
検証結果
DirectXのバージョンによる差はほとんど見られず、DirectX9Cを導入しても問題なさそうです。
また、Super Socket7の「CA-5AX」と「VA-503+」はほぼ同等の性能を示し、安定性・快適性のバランスが良いと感じました。数値的な差は誤差の範囲に収まっています。
まとめ
今回の検証から、86Boxでの仮想PC構築には 「CA-5AX」または「VA-503+」がおすすめ と言えます。
安定性とパフォーマンスの両面で安心して使える構成だと思います。
(くどい様ですが独断と偏見を含みます)