試行錯誤ですが何か

定年親父がとりとめもなく、自己満足で日々やった事や感じた事、思ったことを書いています。ムンクが好きです。

デジタルについて勘違いしていたこと

コンパクトディスク(CD)とCDプレーヤーが世に出たのが1982年(10月1日らしい)で、CDプレーヤーが初めて市販されたときに、NHKの9時のニュース番組で放送されたのを覚えています。

レコードみたいにスクラッチノイズが無く、デジタルなので音が鮮明だということで夢のオーディオ機器だと思いました。
しかし、えらく高価な製品で、自分が所有して使えるようになるのはいつだろうかとも思いました。

 

実際に自分がCDプレーヤーを購入したのが1987年ごろで、ニュースを見てから5年後に所有出来るとは夢にも思いませんでした。
この当時は発売されているコンパクトディスクの種類も少なくて欲しいものがほとんど無かったです。しかも高価!!

ジャンルも偏っていて、クラシックか超メジャーなアイドルのものばかりで、自分も初めてのコンパクトディスクは、斉藤由貴のベスト盤でした。
(この当時の斉藤由貴は可愛かった!)


年が経つにつれてレコード屋さんのCDコーナーが、棚ひとつだったのが、売り場の半分を占めるようになり、気が付いたらレコードが無くなっていたというぐらいに、普及スピードは凄かったと思います。

 

当時の風潮では、

『CDは半永久的に使えて、デジタルなので音が劣化しない。どんなステレオ装置で聞いても変わらない』

とみんな思っていました。
本当に理想の音楽記録媒体だという印象でした。


CDが世に出てから40年以上経って、上で思っていたことが間違いだったということが今更ながらに感じます。

 

半永久的という部分ですが、
当時は半永久的とはいうものの100年以上はもつだろうという印象でした。

しかし、CDの記録部分である金属の反射膜が取れたり、見た目は異常が無いのですが再生出来ないものが出始めています。


デジタルなので音が劣化しない。どんなステレオ装置で聞いても変わらないという部分では、

デジタル録音したものは劣化しないというのは正しいのですが、アナログ音声からデジタルへの変換、またデジタルからアナログ音声への変換に技術進化があり、昔のものと今のものではかなり音質が違います。

当時は。アナログからデジタル、デジタルからアナログという変換がある事を意識していませんでした。デジタル万能という神話があったと思います。

同じアーティストのアルバムでも、1980年代にCD化したものと2000年以降にCD化したものでは音質がかなり違います。
最近のものは大概は音質向上していますが、稀に低下しているものもあって、この辺は音響技術者の腕が試されます。

再生についても、デジタル→アナログ変換のDACチップ(集積回路)によって音質の向上はもちろんですが、DACチップのアナログ変換理論によって音が変わってきます。


以上のことから、『 デジタルだから何でも良いということは無い 』ということで閉めたいと思います。